カトラリーのような箸
地球上で最も早く成長する竹。
竹が地表に姿を現すと、4か月で8メートルにも成長します。
軽くて加工がしやすく、丈夫な植物として、日本人との関わりは深い。
日用品から楽器、家屋に至るまで生活や文化に根差した素材として竹が使われてきました。
積極的に日本各地に植えられ、手入れの行き届いた竹林は、
美しい風景を形作ってきたのです。
歴史的に日本の生活を支えてきた竹ですが、暮らしが洋風化するにつれ、
プラスチックなどの素材の登場で徐々に使われなくなっていきました。
放置された竹林は、管理不足で周囲の森林や里山へと侵食していきます。
竹は使わないと、その成長スピードから山を壊してしまうのです。
荒れた竹林は「竹害」とも呼ばれるほど邪魔者扱いされるように。
STIIKは、1本1本を手で造り上げています。
天然の孟宗竹を割り、充分に時間をかけて乾燥させ、加工を施す。
熟練の職人が、その目と手で、削り・塗装を施し、箸先まで丁寧に仕上げます。
自然の恵みに感謝をし、私達の生活を支える物へ作り替える。
そして、竹を使うという行為そのものが、環境を守ることへ繋がるのです。